吹屋は鉱山町。銅と一緒に産出される酸化鉄を加工したベンガラ(弁柄、紅殻)の産地として繁栄を誇った町です。
ベンガラは、赤色顔料の一つで、建築物の塗料や陶磁器、漆器の染料、化粧品等に使われています。尚、ベンガラという名前は、インドのベンガル地方より伝わったのが語源とされています。
下町から中町、千枚地区と歩きました。
中心部の中町辺りには、栄華を誇った商人の家がいくつも見受けられ、赤い瓦(石州瓦)の屋根が印象に残ります。
平日で雨模様だったせいか、観光客はそれ程多くなく、郷土館や「旧片山邸」などゆっくり見学させていただきました。日本最古の木造の小学校である「旧吹屋小学校」は工事中のため、外観も見ることが出来なかったのが、ちょっと残念でした。
(2018.11)